補助事業で行う事業名
技能実習生の受入&送出機関との連携による建設業経営支援の拡大
補助事業の具体的内容
団体監理型の場合、技能実習生は入国後に講習(日本語教育、技能実習生の法的保護に必要な講義など)を受けた後、実習実施機関(監理団体の傘下会員企業又は組合員企業 )との雇用関係の下で、実践的な技能等の修得を図ります。
入国・入職1年目「技能実習1号」以降「技能実習2号」の修得など技量が一定水準以上に達していると認められることにより3~5年間の技能実習が受けられます。
2013年の出入国管理統計によると国別の1号入国者数は中国:28,985人、ベトナム:6,248人、インドネシア:1,780人、以下タイ、フィリピンと続きます。
最近はベトナム人が好感をもたれ入国者数が増加しています。ベトナムは労働人口が豊富で、日本に対しては親密な関係にあり、国土作りの建設投資も積極的で、日本の建設技術を学ぶ姿勢が前向きです。
本事業では、ベトナムにおいて職業訓練を行う短期大学や自動車教習所、日本語教育を行っているVNJ Joint Stock Company 、並びにVNJ株式会社(ベトナム日本株式会社)と連携し、日本の建設業で学び働きたいベトナムの技能実習生を受け入れる日本の建設業企業を対象に次の事項を実施します。
日本の建設企業を対象に「建設業~外国人技能実習生 受入・育成・処遇等~セミナー」を企画・開催します。
10月頃に 大阪1回、東京2回開催 各回3時間の講座と講座終了後の相談会を企画・開催する。受講者は各回30人ぐらい、対象は建設企業経営者及び経営幹部。受講料は主催者(当社)負担で無料とします。
講座内容として・建設業と外国人技能実習生制度の概要
- ベトナム他技能実習生が伸びている理由
- ベトナム他における事前教育(必須教育と独自教育)
講師はVNJの幹部、監理団体の役員を招聘します。
ベトナムにおける技能実習生送出し教育機関:VNJの訪問、交流ツアーを企画・開催します。
*送出し教育機関とは送出し国政府が、技能実習生の送出しを指導監督する立場から適格性を審査し、認定された教育機関です。教育機関では送り出し前の研修生に対して日本語教育、日本の法律教育、企業ルールの教育などを3か月以上にわたり実施しています。なおVNJ Joint Stock Companyは送出し機関としてベトナム政府から認定されています。
ツアーとしてはベトナム・ハノイ、11月頃に4日間、ツアー参加者は建設企業経営者及び経営幹部。参加者は20人ぐらいを予定しております。
- 送り出し教育機関:VNJを訪問し、講師、生徒、日本語の教育状況を視察、交流します。
- 送り出し教育機関VNJにおいて日本の建設業の仕組み、各種専門工事業の仕事の内容、基本を講演します。
- ベトナムのインフラ整備状況(過去~現在~将来)、建設業界、技術・技能、雇用状況などの実態視察と現地企業間交流を行います。
補助事業の効果
本事業を実施することにより建設企業、および関係者に次のような効果が期待できます。
- セミナー&現地教育機関の視察を行うことで、ベトナム人他外国人の受け入れに躊躇している建設企業に対して適確な情報の提供と受入体制を築くことが出来ます。
- 日本の建設企業がベトナム人研修生を継続的に迎え入れ、日本の技術を身に着けて、学び働くことにより、労働力として建設事業、インフラ整備に貢献することが期待できます。
- 日本式の優れた施工方法を習得したベトナム建設人の育成、両国の建設業界の協力関係の構築に当社も関与することで、共に永続的な発展が期待できます。
- 送り出し機関と連携し、我が国中小建設企業の海外ビジネスの展開支援のモデルの構築を行うと共に、その果実を国内に環流させる仕組みの構築が期待できます。
- 当社はセミナー&現地教育機関の視察ツアーで直接的な収益は求めておりませんが、間接的には参加された企業が上記の1~4による成果としてコンサルティング、教育訓練の相談・実施の依頼を受ける機会の増加を期待しております。